吃音どもりの研究をしています。研究をしはじめてからどのくらいになるでしょうか。最初は些細なキッカケでした。私の学校の生徒が吃音どもりに悩まされていると言う事を知ってからです。
その生徒は女性なのですが、ある日彼女が職員室に来て、放課後少し時間をもらいたいと言うのです。話を聞いてほしい、と。私は「何事か?」と思い、少しそわそわした面持ちで放課後を迎えました。
放課後の誰もいない教室にいくと、彼女は一人で待っていました。待っている彼女は少し緊張しているようで、視線が泳いでいました。また、不安げにも、さびしそうにも見えました。
そんな彼女の話はこうでした。
「先生、私は吃音(どもり)に悩まされているんです。授業中も、当てられないかといつもドキドキしていて、なんだか生きた心地がしません。当てられた時は青天霹靂と言うか、地獄に落とされたような気分になります。これから自分に待っている恥を受け入れる瞬間でもあります」
こんな話でした。私は最初わけが判らず、一つひとつ紐解くように訪ねていたのですが、どうやら彼女は吃音どもりという病気に悩まされているようで、それが嫌で学校にも行きたくない。人と話すのも嫌。誰にも相談できずに今まで苦しんでいた。と言う事がわかりました。
私はそれまで、吃音どもりという言葉は知っていたけれど、詳しい事までは知りませんでした。単純に言葉を繰り返し言う癖のある人の事を指すのだと考えていました。ありがとうを「あ、あ、あありがとう」というように。
だから、最初は彼女が深刻に悩んでいると言う事はわかりましたが、その深さまでは推し量る事はできませんでした。しかし、生徒の悩み、そして私を頼って相談してきてくれたわけですから、無視することはできません。
これをきっかけにして、私は吃音どもりについて色々と調べるようになりました。調べれば調べるほど、この吃音どもりという問題は根が深いのだと言う事がわかりました。
これからも研究をしていくつもりなので、また何かあれば報告します。ちなみに私が現在参考にしている吃音どもりのサイトはこちらです。